ガーデン・スケッチ

駒沢裕城「ガーデン・スケッチ」の音楽ダウンロード
アルバム AAC 128/320kbps
野原に寝っ転がって空を見上げる、なんてことをしなくなって久しい。雲たちが風に流されながら、ゆっくり動いていていく。その雲たちに、音信が途絶えて久しい友人たちの顔が重なってくる。懐かしい顔の数々が。なだらかにメロディを奏でるペダル・スティール・ギターを聴いていると、慌ただしい日々の雑事から逃れて、ぼんやりと雲でも眺めながら、遠い記憶へ旅をしてみたくなった。主に、カントリー・ミュージックやハワイアン・ミュージックで親しまれてきた楽器、また、最近知ったのだが、世界最初の電気楽器。ただ、ぼくが、この楽器を意識するようになったのは、ポコのラスティ・ヤングやグレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアあたりが、ロックの中で使うようになってからだった。ベン・キースにB.J.コール、こういう名人たちの名前と演奏がよみがえる。むろん、日本では、この人、駒沢裕城。小坂忠とのフォージョーハーフに始まり、最近だと、西岡恭蔵に高橋幸宏まで。誰もが認める第一人者だが、この人は、そうやって第一人者とか、名人とか、そういう仰々しさとは無縁だ。ステージにせよ、レコーディングにせよ、いつも自然に、そこにいるのが当たり前のように演奏していらっしゃる。控えめで、しかし、この人の演奏がないとその音楽が成り立たないというような力を、ちゃんと秘めている。その彼が、ペダル・スティール・ギターを生かしながら、ハワイアンでもカントリーでもなく、駒沢ミュージックとしか呼びようのない世界を紡ぎだしたのが、このソロ作品だ。スティール・ギターの特性そのままに、涼しげで、穏やかで、だけど、丹念に手のかかった独創的な世界。ささやかにして優雅、のどかだが繊細、懐かしくて新鮮、光と影を細やかに織り込んだ豊かな音。いまは、この魅力を吹聴するというよりは、他人に知られたくない、だけど見つかったら自慢したい、そんな玩具を手に入れた子供ような、気分なのである。(CDジャーナル)
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野原に寝っ転がって空を見上げる、なんてことをしなくなって久しい。雲たちが風に流されながら、ゆっくり動いていていく。その雲たちに、音信が途絶えて久しい友人たちの顔が重なってくる。懐かしい顔の数々が。なだらかにメロディを奏でるペダル・スティール・ギターを聴いていると、慌ただしい日々の雑事から逃れて、ぼんやりと雲でも眺めながら、遠い記憶へ旅をしてみたくなった。主に、カントリー・ミュージックやハワイアン・ミュージックで親しまれてきた楽器、また、最近知ったのだが、世界最初の電気楽器。ただ、ぼくが、この楽器を意識するようになったのは、ポコのラスティ・ヤングやグレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアあたりが、ロックの中で使うようになってからだった。ベン・キースにB.J.コール、こういう名人たちの名前と演奏がよみがえる。むろん、日本では、この人、駒沢裕城。小坂忠とのフォージョーハーフに始まり、最近だと、西岡恭蔵に高橋幸宏まで。誰もが認める第一人者だが、この人は、そうやって第一人者とか、名人とか、そういう仰々しさとは無縁だ。ステージにせよ、レコーディングにせよ、いつも自然に、そこにいるのが当たり前のように演奏していらっしゃる。控えめで、しかし、この人の演奏がないとその音楽が成り立たないというような力を、ちゃんと秘めている。その彼が、ペダル・スティール・ギターを生かしながら、ハワイアンでもカントリーでもなく、駒沢ミュージックとしか呼びようのない世界を紡ぎだしたのが、このソロ作品だ。スティール・ギターの特性そのままに、涼しげで、穏やかで、だけど、丹念に手のかかった独創的な世界。ささやかにして優雅、のどかだが繊細、懐かしくて新鮮、光と影を細やかに織り込んだ豊かな音。いまは、この魅力を吹聴するというよりは、他人に知られたくない、だけど見つかったら自慢したい、そんな玩具を手に入れた子供ような、気分なのである。(CDジャーナル)
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アルバム

AAC 128/320kbps
10曲 | 55:01 | 74.4 MB  2023/06/07 配信
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