Golden green

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アルバム AAC 128/320kbps
エレクトロニクスも操るギタリストの内橋和久が全曲をプロデュース、作曲、アレンジした『Breathe』。サックス奏者の菊地成孔とのコラボレーション『cure jazz』。前者は室内楽的エレクトロニカ路線、後者は初のジャズへのアプローチ、とメロディアスな"歌もの"から逸脱したアルバムが続いたが、先行シングル(1)と(6)の作風は、かなり中庸寄りだ。どちらも内橋のプロデュースだが、(6)は初期のUAのプロデューサーだった朝本浩文が作曲した曲。(10)も朝本の作曲で、しかも彼はプロデュースも手掛けている。もっとも、アルバム全体は、シングルの延長線上にあるというわけではない。たとえば、ヨシダダイキチの作曲&プロデュースによる(4)は、シタールやダブラがフィーチャーされた架空のアジア的エスノ・ポップ。藤乃家舞の作曲&プロデュースによる(5)は、キャバレー・ミュージック風味をたたえた童謡調アヴァン・ポップである。一方、鈴木正人の作曲&プロデュースによる(2)と(8)は、UAのポップな資質を無理なく引き出した感じの曲。ナタリー・マーチャントのカヴァー(7)も、鈴木正人プロデュースである。<br> これまでUAが一貫して志向してきたのは、既成ポップスの語法や文体からはみ出したポップス。そのはみ出し方の度合いが近年はかなり大胆だったので、その反動として、彼女なりの王道ポップ路線を志向した(1)と(6)が生まれた、と言っていいだろう。昭和44年に大ヒットした千賀かほるの「真夜中のギター」。10年前に発売された朝本プロデュースのシングル「甘い運命」のカップリングは、この曲のカヴァーだった。高度経済成長期だった昭和40年代。UAのほの暗く、気怠いヴォーカルは、そんな昭和40年代的な陰影を宿している。ただし、湿っぽくはないし、古臭くもない。が、どこか懐かしく、さまざまな記憶がくすぐられる。もし空が白み始めるころ、帰宅途中のタクシーの車中で、ラジオから⑥が流れてきたら、泣いてしまいそうだ。(CDジャーナル)
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エレクトロニクスも操るギタリストの内橋和久が全曲をプロデュース、作曲、アレンジした『Breathe』。サックス奏者の菊地成孔とのコラボレーション『cure jazz』。前者は室内楽的エレクトロニカ路線、後者は初のジャズへのアプローチ、とメロディアスな"歌もの"から逸脱したアルバムが続いたが、先行シングル(1)と(6)の作風は、かなり中庸寄りだ。どちらも内橋のプロデュースだが、(6)は初期のUAのプロデューサーだった朝本浩文が作曲した曲。(10)も朝本の作曲で、しかも彼はプロデュースも手掛けている。もっとも、アルバム全体は、シングルの延長線上にあるというわけではない。たとえば、ヨシダダイキチの作曲&プロデュースによる(4)は、シタールやダブラがフィーチャーされた架空のアジア的エスノ・ポップ。藤乃家舞の作曲&プロデュースによる(5)は、キャバレー・ミュージック風味をたたえた童謡調アヴァン・ポップである。一方、鈴木正人の作曲&プロデュースによる(2)と(8)は、UAのポップな資質を無理なく引き出した感じの曲。ナタリー・マーチャントのカヴァー(7)も、鈴木正人プロデュースである。<br> これまでUAが一貫して志向してきたのは、既成ポップスの語法や文体からはみ出したポップス。そのはみ出し方の度合いが近年はかなり大胆だったので、その反動として、彼女なりの王道ポップ路線を志向した(1)と(6)が生まれた、と言っていいだろう。昭和44年に大ヒットした千賀かほるの「真夜中のギター」。10年前に発売された朝本プロデュースのシングル「甘い運命」のカップリングは、この曲のカヴァーだった。高度経済成長期だった昭和40年代。UAのほの暗く、気怠いヴォーカルは、そんな昭和40年代的な陰影を宿している。ただし、湿っぽくはないし、古臭くもない。が、どこか懐かしく、さまざまな記憶がくすぐられる。もし空が白み始めるころ、帰宅途中のタクシーの車中で、ラジオから⑥が流れてきたら、泣いてしまいそうだ。(CDジャーナル)
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アルバム AAC 128/320kbps

アルバム

AAC 128/320kbps
10曲 | 57:08 | 52.9 MB  2013/06/04 配信
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